2.支線アンカーの性能
Q.203 地盤と耐張力の関係
アンカーに期待する耐張力(設計荷重)は、引張試験を実施して確認することをお勧めしておりますが、目安として、当社が確認した関東ローム(粘性質の高い地盤)で実施した耐張力試験結果における最大耐張力を表2に示します。なお、表2に示す最大耐張力は支線角60゚で実施した引張試験において確認したものです。また、参考として、地盤調査の方法とその解説※1に記載するN値と砂の相対密度および粘土のコンシステンシーを表3に示します。
種 類 | N値の 目安 |
規格ごとの最大耐張力(kN) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 号 | 2 号 | 3 号 | 4 号 | 5 号 | 6 号 | 7 号 | 8 号 | ||
ミニテーアンカー | 4〜8 | 9.8 | 19.6 | − | − | − | − | − | − |
チコーアンカー 80型 |
1〜1.5 | − | − | − | − | − | − | − | 45.0 |
2〜4 | − | − | − | 30.0 | 35.0 | 41.0 | 49.0 | − | |
4〜8 | 19.0 | 31.0 | 42.0 | 49.0 | 56.0 | 68.0 | 82.0 | − | |
8〜15 | 23.2 | 38.5 | 50.4 | 56.4 | 68.0 | 82.0 | 99.0 | − |
※ 安全率については、お客様ご自身で設定頂きますようお願いしております。
※ 設計荷重のご使用は、表1に示す許容荷重以内でのご使用をご提案しております。
砂 | N値 | 相対密度 |
---|---|---|
0〜4 | 非常にゆるい | |
4〜10 | ゆるい | |
10〜30 | 中位の | |
30〜50 | 密な | |
50以上 | 非常に密な | |
粘土 | N値 | コンシステンシー |
2以下 | 非常にやわらかい | |
2〜4 | やわかい | |
4〜8 | 中位の | |
8〜15 | かたい | |
15〜30 | 非常にかたい | |
30以上 | 固結した |
【参考文献】※1 地盤調査の方法とその解説 (地盤工学会,2004)