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4.接地設計

4)接触電圧・歩幅電圧

地絡電流の大きな電気設備では、A種接地工事の規定抵抗値を満足しても“感電”の問題は解決されたとは言い切れません。接地電位(接地電圧)上昇による感電の発生が予見される設備には、接触電圧や歩幅電圧の検討が必要です。

  1. 接触電圧
    接地を施した構造物に事故電流が流れたとき、接地極近傍に電位が生じます。この時、人畜が構造物に接触した際に生じる手と足の間の電位差を接触電圧(Etouch)といいます。
    また、IEEE(米国電気電子学会)によれば、“接触電圧は構造物と大地面の距離1mの電位差”と定義されています。
  2. 歩幅電圧
    接触電圧と同様に接地極近傍に電位が生じた時、人畜の両足間に生じる電位差を歩幅電圧(Estep)といいます。また、IEEE(米国電気電子学会)によれば、“歩幅電圧は接地極付近の大地面の2点間(両足)の距離1mの電位差”と定義されています。
図4−2 単独接地と共用接地の一例