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6.接地抵抗測定

1)測定の問題

接地工事は、落成日に基準値以下を満足していれば、それ以降は管理しなくて良いというわけではありません。定期的に接地抵抗測定を行い、常に基準値以下であることを確認する必要があります。一般的な接地抵抗測定は、図6−1のような市販の接地抵抗計が使われています。
例えば皆さんは、変電所やビル構造体などの大規模な接地体を接地抵抗計で測定したときに、測定補助極(P極、C極)の方向を変える度に接地抵抗値が大きく変わるといったことを経験したことがないでしょうか?本来、正しい測定ができていれば接地抵抗値が変動するはずはありません。測定補助極の方向を変える毎に接地抵抗値が変わってしまうのは、“正しい値が測定できていない”ということなのです。
接地抵抗の測定で難しいのは、間違った測定であっても測定器は間違いを表示せず、何らかの数値を示してしまうところです。そのほとんどは、測定方法に問題がある場合が多いようです。このように、接地抵抗の理論を十分に理解して測定しないと、とんでもないトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。ここでは、接地抵抗の基本的な性質を踏まえた上で、接地抵抗測定の原理について考えてみたいと思います。

図6−1 接地抵抗計による接地抵抗測定