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6.接地抵抗測定

5)測定の良否判定法

図6−5に示した回路図は、一般的に使用されている接地抵抗測定の結線図です。通常、E極を測定対象となる接地極(以降E極)とすると、P極を電位極(以降P極)、C極を電流極(以降C極)と呼んでいます。また、結線図におけるE極-P極-C極は直線上に配列され、E極−P極間10m、E極−C極間20mとして測定されているのが一般的です。
但し、この測定方法は、全ての接地極に対して正しく測定できるわけではありません。
ここでは、接地抵抗を正しく測定するための原理について考えてみます。

図6−5 接地抵抗計による測定

接地抵抗測定の良否判定は、電位分布曲線を描くことで判断できます。
電位分布曲線は次のようにして描きます。まず、図6−5に示すように主接地極E極から一定の距離の地点にC極を打ち込みます。次にE極-C極を結ぶ線上にP極を移動させながら、E極-P極間の電位差を測定します。そして、横軸をE極-P極間の距離、縦軸を電位差の測定値としてプロットします。
ただし、接地抵抗で測定する場合は、縦軸を抵抗としてプロットするため抵抗分布曲線と呼びます。
以上の手法を用いて、接地抵抗が上手く測定できるケースと測定できていないケースについて次項で説明します。