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6.接地抵抗測定

6)正しい測定例

図6−6には、正しい測定ができている場合の抵抗(電位)分布曲線を描いています。
E極付近では抵抗が零から急に上昇し、中間点ではその曲線が平坦となり、C極に近づくと再び上昇し非常に大きな抵抗値となります。前項による抵抗区域と電位分布曲線の概念から考えると、この図におけるE極付近に発生した抵抗の急な上昇はE極の接地抵抗に依存したもので、C極付近に発生した抵抗の急な上昇はC極の接地抵抗に依存したものであることがわかります。更に、E極とC極の中央部にできた水平部は、双方の影響を受けない部分ということになります。この水平部は、零電位と見なせる部分であり、接地極の電位上昇分、つまり接地抵抗を測定する上で非常に大切な役割を果たすものとなります。
また、抵抗区域という観点から見ると、図6−7に示すように双方の抵抗区域は独立しています。このとき、電位電極Pが零電位に配置されているとみなすことができ、正しい測定が可能となります。

図6−6 正しい測定が出来ている場合の(電位)分布曲線 図6−7 正しい測定が出来ている場合の抵抗区域