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7.大規模接地体の接地抵抗測定

2)測定方法

本項では、《発変電規程 JEAC 5001 第6-3節 接地抵抗測定》に記載されている《電圧降下法による測定》に準じて電圧降下法の測定原理をご紹介します。(『発変電規程 JEAC 5001』は、最新版をご参照いただきますようお願いいたします。)
図7−2の回路において電流回路に電流を流し、デジタルマルチメータで通電時の接地極の電位上昇Vsを測定します。接地極の接地抵抗Rは電流回路に流れた電流IsとVsにより7−1式にて表されます。

7-1式 図7−2  電圧降下法による接地抵抗測定

測定に関する注意点は以下の通りです。

  • 電流回路は電圧回路と90度以上の交差角を設ける。また、電圧回路は他の送電線路とも、できる限り並行にならないようにする。
  • 電流回路の電源が、1線又は中性点を接地している場合は、必ず絶縁変圧器によって電流回路を電源回路から絶縁させる。
  • 電圧測定はデジタル式の電圧計など内部抵抗の高い電圧計を使用する。
  • 電流回路の接地電流はできるだけ大きいものにする。
  • 接地網との接続点を幾つか変えて測定し、その平均値を求めることが望ましい。