アンカーのことなら日本地工におまかせください。

日本地工株式会社 アンカー専門サイト

4.支線アンカーの運用

Q.401 地盤調査法

地盤の強度を判定する調査法にサウンディング試験があります。サウンディング試験はN値を測定することが可能で、N値によってアンカーの発揮する耐張力がある程度予測可能となります。サウンディング試験の代表的な方法である標準貫入試験およびスウェーデン式サウンディング試験については以下となります。

@ 標準貫入試験
サウンディングの中では最もよく使われる方法。63.5kgfのハンマーを75cm自由落下させ,抵抗部分が30cm貫入するのに要する打撃回数。これを通常N値と呼んでいる。ボーリングと併用して実施するので地層の判別も容易であり,測定N値から土の特性を推定することも可能である。適用可能な土質は,砂質土,粘性土,軟岩である。

A スウェーデン式サウンディング試験
この試験は,静的貫入に必要なおもり荷重 (WSW) と貫入量 (L) および静的貫入しなくなった時に回転を与えて貫入させた場合の貫入量 (L) に対応する半回転数 (Na) を測定して,静的貫入抵抗 (WSWNSW) を求める。その結果は,原位置における土の硬軟,締り具合や土層の構成を判定するために用いられる。適用可能な土質は,砂質土,粘性土で,礫やN値15以上の場合,貫入が不可能である。 なお、スウェーデン式サウンディング試験のNsw値と標準貫入試験のN値の関係は、一般的なものとして次式が示されている。
          粘性土  N = 0.003Wsw + 0.050Nsw  (稲田式)
          砂質土  N = 0.002Wsw + 0.067Nsw  (稲田式)
          ここに、 Wsw  : 載荷荷重 (N)
                     Nsw  : 貫入量1m当たりの半回転数 (半回転数/m)

【参考文献】
※1 地盤調査の方法とその解説 (地盤工学会,2004)