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4.支線アンカーの運用

Q.408 アンカーの抜け上がり(戻り)量とは?

アンカーに限らず土中製品(基礎を含む)が地盤から抵抗を得るときには必ずひずみ(圧力によって生じる変位)が生じます。このひずみを支線アンカーでは、戻り量あるいは抜け上がり量と呼びます。
チコーアンカーの最大地耐力を発揮するまでのメカニズムは、図15に示すように支線方向へ引張力が生じるとアンカー抵抗板部の先端を中心に回転することが確認されています。このとき、支線とアンカーの取り付け位置は少し上方へ移動します。この上方への移動量がアンカーの抜け上がり量となります。
なお、アンカー地耐力と抜け上がり量の関係は、図16に示すように非線形形状となることも既往の研究によって、確認されています。地盤を抵抗とする支線アンカーは、地耐力を期待する上で抜け上がり量は必ず生じてしまいますが、支線とアンカーをゆるみなくしっかりと結合させることで、抜け上がり量をある程度、抑制することができます。

図14 最大地耐力発揮時の状態

図15 最大地耐力発揮時の状態

図15 地耐力と抜け上がり量の関係

図16 地耐力と抜け上がり量の関係