5.接地工事
2)不良工事対策例
接地極と大地との間に発生する接触抵抗は、土質や施工状態に大きく左右されます。このような状況を防ぐためには、以下のような対策が必要です。
- 十分な転圧
- 粒子の細かい土質を選んで施工する。もしくは、粒子の細かい土を空隙に充填する。
- 接地抵抗低減剤を利用。接地極と大地との間の空隙部分に接地抵抗低減剤を流し込む。
接地抵抗低減剤の選定には、十分な注意が必要です。
例えば図5−2で示したように、接地極と大地との空隙に接地抵抗低減剤を利用する場合は、流動性の高いものが有利なことがわかります(粉体の状態だと小さな空隙には浸透しません)。当然のことながら、流動性の高いものを流し込むと大地にも浸透していきます。この時、接地抵抗低減剤が硬化しなければ、すぐに接地極の周りから無くなってしまいます。そうならないためには、適度な時間で硬化することも必要となってきます。
