X線を使用した電柱内部鉄筋撮影システム(実用化開発中)
電柱は送配電に欠かせないインフラ設備であり、不測の事態に備え、定期的な保守点検が実施されています。劣化が進行した電柱は早々の建て替えが必要になりますが、昨今の人口減少に伴い、建て替え需要に見合う人員の確保が困難になることが予想されます。
『X線を使用した電柱内部鉄筋撮影システム』 は、目視できない電柱内部の鉄筋の腐食状況を可視化することで、高精度で電柱の残存強度を推定・判断するシステムです。これによって、建て替えの優先度を明確化させ、効率の良い建て替え工事を可能とします。
電柱に特化することで、従来のものよりも小型化・軽量化を実現し、作業も非常に簡単(少人数)かつ短時間で実施できるようになりました。更に、モバイルバッテリー程度でも駆動する低出力であるため撮影時の漏洩線量に対する被爆リスクも格段に低減しました。
現在、国立研究開発法人産業技術総合研究所と共同で実用化開発を行っています。
特 徴
- X線によって電柱内部の鉄筋を可視化
- 省エネルギー・小型・軽量な装置を使用
- 撮影時の漏洩線量を低減
- 解析システムによって、鉄筋の欠損量を検出し残存強度を算出!!

乾電池・モバイルバッテリでも駆動可能なほどの省エネを実現!!
一般の装置と比較して被爆のリスクを大きく低減!!

今後も実用化に向けて様々な課題やニーズに対応するべく、システムの更なる高度化を目指し研究開発に取り組んでいます。