チコーアンカー80型

支線アンカーとは、強風や豪雪等の影響によって発生する電柱の傾斜あるいは倒壊事故を防止するため、荷重に対応する方向から電柱を大地に強く繋ぎ留めている「錨」の役目を果たしているものです。
チコーアンカー80型は、自然のまま既成層土壌が持つ巨大な土圧を十二分に活用して、抜群に強い地耐力(地上からの引張りに耐える力)を発揮することができます。
現在、チコーアンカー80型の強力にして且つ安定した性能は、すべてのご需要先で高い評価をいただいており、NTT(日本電信電話株式会社)及び全国10電力会社の規格制定品として全国の電柱に設置されています。
規 格 | 機械強度 |
---|---|
1 号 | 9.8 kN |
2 号 | 19.6 kN |
3 号 | 29.4 kN |
4 号 | 39.2 kN |
5 号 | 49.0 kN |
6 号 | 58.8 kN |
7 号 | 68.6 kN |
8 号 | 39.2 kN |
- 8号は軟弱用
- 設計荷重は機械強度(許容荷重)以内でご使用ください。
施工方法
まず図の寸法に近い穴を掘ります。(1〜8号共通)
穴の端に抵抗板体を図のように支線方向に向けて設置し、打込み棒で安定板受けの上端を叩いて打込みます。
安定板受けの上端が穴底に達したところで打込み筒を当てがいます。
打込み筒の中に打込み棒を挿入して、さらに打込みます。
案内板の上端が地表から約10p低い位置になったところで抵抗板体の打込みを終ります。
打込み筒はそのままにして穴底に出ている案内板に安定板体を嵌め、その後端を叩いて打込みます。
安定板体が半分以上地中に没したところで打込み筒を引抜きます。(引抜き板を逆叩きすると簡単に抜けます。)
打込み筒を安定板体の後端に当てがい、さらに打込みます。
打込み筒に刻まれた標示線が案内板の上端に一致したところで安定板の打込みは終ります。(このとき地中では安定板体のストッパーが安定板受けに当たるため、打込み中にも十分手応えを感じます。)
打込み筒をそのままの状態にして案内板が電柱の方向に倒れるよう軽く叩き、支線の角度に合せます。(案内板が動かないときは安定板体の打込みが不十分ですから、もう少し打込んでみてください。)
打込み筒を抜いて支線ロッドを取付けます。穴を埋め戻して作業は終ります。必ず図のような支線方向でご使用下さい。