3.大地抵抗率の調査・解析手法
6)ρ-a曲線図の作成
ρ−a曲線図は、ウェンナーの四電極法によって得られたデータを両対数グラフにプロットしてグラフ化したものです。ρ−a曲線図の作成手順は以下の通りです。
- 両対数グラフを用意します。
- 両対数グラフの横軸を電極間隔(深度):a〔m〕、縦軸を総合大地抵抗率(大地比抵抗)ρ〔Ωm〕とします。
- 得られたデータを両対数グラフに描き込んでいきます。
一例として、表3−1に示した測定データを利用してρ−a曲線図を作成すると図3−8のようなグラフが描かれます。このようにρ−a曲線図を作成することで電極間隔(深度)と総合大地抵抗率の関係が明らかになります

電極間隔 a〔m〕 |
測定値 R=V/I〔Ω〕 |
大地比抵抗 ρ〔Ωm〕 (ρ=2πa・R) |
---|---|---|
1 | 27.85 | 175 |
1.5 | 21.75 | 205 |
2 | 19.58 | 246 |
3 | 16.66 | 314 |
4 | 14.56 | 366 |
5 | 12.80 | 402 |
6 | 11.27 | 425 |
7 | 9.96 | 438 |
8 | 8.79 | 442 |
9 | 7.78 | 440 |
10 | 6.88 | 432 |
15 | 3.79 | 357 |
20 | 2.18 | 274 |
30 | 0.87 | 164 |
40 | 0.46 | 116 |
50 | 0.31 | 97.3 |