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4.接地設計

3)独立接地・共用接地

接地方式は、“独立接地方式(単独接地)”と“共用接地方式”の2つに大別されます。どちらの接地方式にも長所・短所がありますので、接続される設備(機器)の特徴や接地の目的などから、総合的に判断することが必要となります。

  1. 独立接地方式(単独接地)
    図4−2(a)のように、設備(機器)毎に独立した接地工事を施す方式を独立接地方式といいます。この方式は、接地極相互の影響をなくすために離隔距離を十分に確保することが必要となります。しかし現実には敷地の制限もあるため、多少なりとも影響を生じてしまいます。そのため、接地極相互の離隔距離の設定は、計画段階で十分に検討する必要があります。また、接地の目的によっては、独立接地でなければならない場合もありますので注意が必要です。
  2. 共用接地方式
    図4−2(b)のように、複数の接地工事を一つの接地極に繋げて共用する方式のことを共用接地方式といいます。ひとつの接地にまとめることから、一点接地、統合接地と呼ばれることもあります。共用接地と言っても、単純に接地を共用すれば良いというわけではありません。共用接地には幾つかの方法があり、目的によって使い分ける必要があります。また、共用接地では、事故時の電位波及、ノイズの回り込みなども考慮しなければなりません。
図4−2 単独接地と共用接地の一例