4.接地設計
11)接地抵抗低減剤
接地抵抗低減剤は、接地極と土壌との空隙に充填することで接地抵抗を効果的に低減させる接地工事の補助材料です。接地抵抗低減剤という名前を聞くと“魔法のように接地抵抗を激減させるもの”のようにイメージされることがありますが、様々な作業環境・土壌環境・設備環境に応じて使い分けなければ低減効果は得られません。
近年、接地抵抗低減剤は多くのメーカーで開発されており、市場には多種多様な製品が並んでいます。接地抵抗低減剤をご使用の際には、是非ともメーカー側の意見をしっかりと聞き、その目的・使用環境・使用方法に合った製品であることを見極める必要があります。間違った低減剤の使用によって『なんだ、低減剤なんて使い物にならない!!』という残念な結果にならないよう切に願います。
なお、接地抵抗低減剤は、以下のような性能を持つことが必要とされています。
- 環境にやさしく安全であること
- 電気的良導体であること
- 安定性・持続性があること
- 接地極の腐食を促進させないこと
以下に当社製品「チコーゲル」の取扱手順について示します。

《手順1》
チコーゲル1袋に対し、水10リットル、30〜50リットルのバケツ、攪拌器を用意する。
バケツに水を入れる。

《手順2》
バケツの水を攪拌しながらチコーゲルを入れる 。

《手順3》
約30秒攪拌後、接地極周辺に充てんする。

《手順4》
充てん終了後、5分程度で硬化。